どうして…
どうして、俺だったんだろう。
桜に出会ったのが。なんで俺だったんだろ。
もっと、他のいい医者に出会っていたら…助かったのかもしれない。
こんなッ…こんな苦しい思いせずに、治してあげれたのかもしれない。
諦める……?諦めれるわけないだろ。
そんなこと…根っから頭になんてない。
けど、そう思ってても、できることが少ないのが悔しい。ただ、悔しい。
「桜……治ってよ…」
ぽつりと出た言葉。
起きてよ。こっち向いてよ。
…なんでもいいから、生きて。
俺なんか……
俺なんか。
ただそばにいることしか出来ないんだよ。
桜の手をぎゅっと握った。
「生きて…頑張って、桜…!」


