「翔、実優ちゃん。
桜はね、3日前に意識がなくなったの。」
俺の言葉に、実優ちゃんは口に手を当てた。
「え…?なんで…」
翔も固くなった表情で、じっと俺の顔を見てる。
しばらくして、ようやく口を開いた。
「は…。意識なくなったって…どういうことだよ?!」
いつになく動揺して、口調が荒ぶる翔。
実優はベットの上の桜の手をぎゅっと握りしめて、嗚咽をしていた。
「すぐに連絡すればよかったのに…ごめんね?
バタバタしてて、出来なかったんだ。」
しばらくの沈黙が、続いた。
「桜…大丈夫なんだよね?
また元気になるよね?亮樹先生?」
「今は…俺らも全力でやってるけど……」
「けど…?なぁ、本当のこと言ってよ…」
………けど。
けど。
口から…出せない…
どうしても。言えない。
口から言葉を出そうとする代わりに、目から涙が出そうになってくる。


