…終わった。
ふと、冷静になってみると、汗がにじんでた。
「…はぁ。」
時計を見ると、もう12時をまわっていた。
「やっべ…」
12時半から、翔と実優ちゃんがお見舞いにくるんだった…。
急いで病棟まで走った。
用意しておいたお菓子とジュースを持って、病室に向かう。
ガラッ
「おまたせー!久しぶりだね。」
部屋に入るなり見えたのは、不安そうに桜を見つめるふたり。
なにもしゃべらず、動かない桜ををただじっと見つめてる。
「あ…亮樹せんせ…」
翔がこっちを振り向く。
「桜は…寝てるんですよね?」
実優ちゃんは涙をためながら言った。
意識を失ったけれど、まるで眠っているように横たわる桜を見て、
けれど、たくさんの管につながれた桜を見て、
ふたりは、どう思ったんだろう。
俺は大きく息をつくと、椅子を3つ出して座らせた。
俺も座ると、二人の目を見た。


