行くあてもなく、また病室に戻ってきた。
テーブルには、お昼ご飯が置いてあった。
時計を見ると、もう12時過ぎ。
「... そんなに時間たったかな。」
晴ちゃんの病室を飛び出したあと、どこに向かったかなんて覚えてない。
とにかく歩いて、走って。
気がついたら、自分の部屋まで戻ってた。
ドスン、とベッドに座る。
... ... なんであんなこと言っちゃったんだろ。
晴ちゃんにあんなこと... 。
あたしだって、わかってるはず。入院してる者同士、痛みや辛さだって。
... けど。なにかが違って、なにかは同じ。
命に関わる病気を持つから、なんだか... 晴ちゃんがダメだって言うと、あたしもダメだって思えてきちゃう。
... そう。晴ちゃんだけじゃないもん。
あたしだって、これから厳しい治療が待ってるんだから。
厳しさや危険は同じだよ。
っ... でも。なにがって、病気も違うし、症状が違うし。
やっぱり、違うことばっかりなのかな.... 。
そしたら、なにも知らないあたしは、晴ちゃんにひどいこと... 言っちゃったかな。
「わかんないよ... 。」


