晴ちゃんは首を振った。何度も、何度も。
「ちがうよ。ないんだよ。
だって... あたし、余命だって言われたし。」
すこし冷たい声になった。
「... え?」
「余命宣告ってやつ。だから、だから私はさ、もうだめなんだって... !わかってるよ。自分だって。
まわりの人は、"治るよ"とか"大丈夫"とかいってくれるけどっ... !
そんなの、自分が一番わかるよ!
大丈夫じゃないって!悪化してるって!治らないって!」
初めて、晴ちゃん叫んだ。
目の前に置いてある毛布を握りしめて。
晴ちゃんがこんな... 見たことない。
晴ちゃんが、いなくなっちゃう?
「大丈夫じゃ... ないよ。全然大丈夫なんかじゃ... 。」
「晴ちゃん... 」
すると、晴ちゃんは顔を上げてあたしの見た。
「... いいよね。桜ちゃんは。治るから。
治るから.....治療だって、我慢できるじゃん。
治るんだから、治療なんかそんなのなんだっていいじゃん!!」
なんだってって... 。
よくない。治療なんかって何?


