指揮者が手をあげる。
そこからは、時がゆっくりと流れていくような感じだった。
久しぶりに、みんなと1つになった感じがして嬉しかった。
途中から涙を流す人もいたし、先生の言葉でみんなが号泣しちゃって。
もちろん、あたしも。
最後のホームルームが終わっても、打ち上げでそのままここでやってもいいことになった。
たった1時間だけどね。
けど、ほんとうに楽しかった。うれしかった。
みんながゆったりして、そろそろお開きというとき。
「ねぇ!みんな。」
あたしは思いきって、声を出した。
お礼... 言わなきゃ。
みんなの視線があたしに向く。
あたしは深呼吸をすると、みんなのひとりひとりの目を見た。
「... 今日は、あたしのために来てくれて、ほんとうに...ほんとうにありがとう。
わざわざ病院まで来てくれて、嬉しかったです。
あたしは途中から学校に... 学校に行けなくなってっ... 」
やばい... 目がうるんできた... 。
それでも、笑顔を保つ。
「けど、実優や翔から学校の様子を聞いてて... 。
結局っ... 最後まで戻れなかったけど。卒業式も出れなかったけど... 。
みんな、ほんとうにありがとう。」
最後の最後。涙がこぼれそうなまぎわまできて、なんとか言い切った。
パチパチという拍手。
すると、どこかから声が聞こえた。


