どれくらいたったんだろ。
今、入場したかな、とか。
今、校歌歌ってるのかな、とか。
今、ひとりひとり卒業証書もらってるのかな、とか。
今、最後の歌を歌ってるのかな、とか。
もう、最後のホームルームかな、とか。
... ずうっとここで学校を眺めてて、ぼーっとしてた。
でも、見えるのはただ景色だけ。
動くわけじゃない。
それに、うしろからは病院だってわからずにはいれない雑音が聞こえてくるし。
すると、突然うしろから頭をコツかれた。
ゆっくりうしろを向いて。
「... なに?」
あれ、亮樹兄ちゃんだけじゃなかった。
茜さんも。
「どうしたの?桜ちゃん?
もうすぐじゃないの?こんなところでたそがれて... 。」
もうすぐ?なにが?あ、治療かな。
「あ、茜さん。大丈夫ですって。
桜、お昼ご飯もすっぽかして、ここにいたの。」
一瞬、あわててたような... まぁいいや。
「うん... そうだよ。」


