亮樹兄ちゃんは、あたしの肩をぽんっとたたいた。
「検査、よくがんばったな。治療も頑張ってるし。
今日はゆっくり休みな。やりたいことやれよ?」
そう言って、出ていった。
「っ... !」
あたしは枕に顔をうめた。
なんでっ... ちがう。ちがうの。
こんなひどいこと、言うはずじゃ...!
けど、わかんないけど口が勝手に。
......なんで、亮樹兄ちゃんに謝らせた?
どうして。謝るのは、こっちなのに。
治してくれるのは、亮樹兄ちゃんなのに。
なんにも出来ないなんか、嘘だよ。
... これが、口で言えたらいいのに。
あたしは、ベッドの上にごろんと寝っころがった。
「はぁ..... 」


