亮樹兄ちゃんが困った顔。




「もー、泣きそうな顔しないの。大丈夫だから。」



そう笑って、処置の後片付けをしてる。



...大丈夫じゃないし。


そう、ぜんぜん大丈夫じゃないもん。



それに、今ごまかしたでしょ。



あたしは、処置後10分分くらいしかたってないのに、すぐ立ち上がった。




「ぜんぜん... ぜんぜん大丈夫じゃないし!!」




「おいっ... さく... 」





勢いで叫んで、処置室を出ていった。