「はい、針さすからねー。」






「んっ... いたっ...!」





まずはじめの治療が一段落し、どのくらいの結果が出たか、検査する。




そのためには、まぁあの針を何度も刺すわけで。




背中に痛みが走るけど、正直、あたしに抵抗する力なんてないに等しかった。




副作用で体のあちこちが悪くなるわ、髪の毛が抜けるわ...



もう、この治療期間で体力がなくなった。



だから、最近、あたしは本当にこの先の治療を耐えていけるのか... なんて思っちゃって。





「桜ちゃん、大丈夫?もう終わったよ?」



心配そうにあたしを見つめる茜さん。


最近、さらに元気がなくなってきているあたしに、心配してるんだろうな。




「終わった..?気がつかなかった。」



ほんとだ。いつのまにか刺したとこに処置されてるし。





「さくらー、大丈夫か?」



さすがの亮樹兄ちゃんも心配そうな声。