まあ、桜が落ち着いたのはいいこと。





そして、ひとつあらためて決まったこと。


桜の主治医は俺。




だから...ゆっくりでいい。桜と話して、一緒に治していこう。




「ん?なに、亮樹兄ちゃん?」




「え?んー、治療はいつから始めようかなーって思って。」




「えぇっ!なんで...まだいいよ。」





「だめ。はやく高校行きたいでしょ?」





「えっ!いきたいっ!」




そう笑顔になる桜がを見て、また笑みがこぼれた。