一瞬、言うかどうか迷ったけど、俺の口はもう無意識に動いていた。
「家で... ちょっと。」
すると、佑真はため息をついた。
傷口らへんを消毒される。
「ちょっとちょっとって... そのちょっとは何?
家でって、桜ちゃんとなんかあったの?
あ、桜ちゃんは今は入院中か。」
いや... そんな納得したような顔してるけど、桜のことで...。
「いや、桜。桜のこと。」
俺の言葉に、ぴくっと反応した。
「え?なんで。たしか一時帰宅はもうとっくに終わってたよな。」
また手元に集中し始める。
注射器をもって... どこに打つか決めてるらしい。


