「亮樹、お前それさっきか?」
注射器に麻酔らしきものを入れながら、佑真は言う。
いつだっけな...
「だいぶ...1時間くらい前?いや、1時間かも。」
そういうと、ぎょっとしてこちらを見られた。
「はあ?それまでなにやってたんだよ...。そんな放置してると、ヤバイことになるぞ。」
ため息をつきながら、けど怒ったような口調で言われた。
「...すいませーん。」
わざとふざけて言うと、軽くにらまれた。
「笑い事じゃない。」
って、とどめさされ。
いつもおちゃらけてるように見える佑真だけど、医者となると真剣だから、笑っちゃう。
まあ、そこがいいところなんだけど。


