話してたら、だんだんとうつむき気味になってきて、なんだか泣きそうになってきて.... でも、ぐっとがまんした。
「うん。桜...。」
「だって、上原先生が、無理やり治療しようとするから!怖いもん。
病気のことだって...危ないって言われたし!
どうして言ってくれなかったの。なんでッ...亮樹兄ちゃんが治すって言ったぁ...」
そう言ってるうちに、涙が出てきていた。
嗚咽をがまんして、手で押さえる。
「...ごめん。桜は、受験だったし...言うタイミングがなくて。
主治医は...俺だったのにな。」
あたしは涙も嗚咽も止まらなくて、苦しい。
そんなあたしの背中をトントンと叩きながら、亮樹兄ちゃんは言った。
「俺、上原先生に頼んで桜のこと、どうしても治してやりたいと思ったんだ。上原先生は、桜の病気の専門的な先生だからさ。
だから... 結局は俺の力不足。になっちゃうね。」
悲しげに笑いながら言った。
「けど。主治医を変えて、桜が嫌なら。というより、ここまで追い詰めちゃったなら、話は別だね?」
...... へ?
なに、が?
あたしの頭がぐるぐるまわる。
そして、 一瞬、頭がビリッと衝撃を受けた。


