「もうっ、ほんとに。すっごい心配したんだからね?」



茜さん...



「茜さん、今日は5時であがりなのに、桜がいないって、ずっと探しまわっててくれたんだからな。」


後ろから、亮樹兄ちゃんの声。



えっ?だって、今9時だよ?


そんな... せっかくお仕事終わったのに、あたしのために?


あたしのために、そんなことしてくれたの?




なんだかあたし、精神的に不安定みたい。

だって、もう目がうるうるしてきたもん...。