死にたい... ?
ほんとうは... 死にたくなんか、なかったよ。
ほんとうは... 。
楽に、なりたかっただけ、なのに...
「ちがっ!死にたく... 死にたくなかったぁ~ ッ...みんなと会えなくなるのやだっ!
もっと... 生きたかったの!
けど、治療とか入院とか... 苦しいことばっか... 」
もう泣き崩れちゃって、ことばを聞き取るのも大変だけど、
それでも亮樹兄ちゃんは、うなずきながら聞いてくれた。
また、そっと抱きしめられて。
あたしは亮樹兄ちゃんの胸に顔をあてて泣いた。
「桜... 」
そうつぶやいていたのも、泣きわめいているあたしには、聞こえなかった。
なんで泣いてるのか... なんでこんなに悲しいのか... 理由なんて、わかんなかった。
ただ、かなしい。ただ、怖い。
しばらく背中をトントンとやさしくたたかれて、いつのまにか、涙はおさまっていた。
「ひっく... ひっくッ」
まだ嗚咽は止まらないけど...


