「主治医変わるとか言って... 病気っ治んないって!ひっく...」
「え?俺が... 」
うん、とうなずいた。
亮樹兄ちゃんが一瞬かたまった。
「あたし...わかんなくてっ... 。
急に変わっちゃうし... 大嫌いって言っちゃった。
上原先生は無理やりだしっ... 怖いし。
び、病気っ... だってぇ... 」
亮樹兄ちゃんは、あたしの涙を指でそっとぬぐいながら、やさしく言った。
「病気が?」
「病気っ... このままだと、治んないって!
...ッ 死んじゃうって... !!
言われたもん、言われたんだもんっ!だからぁっ...!」
次のことばを言う前に、唇に人指し指があてられた。
「だから... 死んじゃえって?」
静かに、諭されるように言われた。
その表情には、悲しそうに口元をきゅっとかみしめていて。
あたしは、なにも言えなくて黙った。
「死んじゃいたかったの?」


