「亮樹兄ちゃん...?」
「桜っ!... もう、二度とやるな。」
低い声で、有無を言わせないような口調。
あたしは目をつむった。
肩が震えきて、涙が込み上げてきた。
ぱちっと目を開けると、一気に落ちる。
「だって... だってぇ... 嫌だったもん!
もう嫌だったんだもん...!」
心の声が、ボロボロと口からこぼれてくる。
どうしよう... ぜんぶ、歯止めがきかなくなっちゃう。
「嫌だったら、こんなことでもしていいの?!」
あたしは力なく首を振った。
「ちがうっ... だけど!だけど... ふえっ。
り、亮樹兄ちゃんがぁ~」
嗚咽をがまんできない。
「だって...俺が... なに?」


