ぎゅっと目をつむる。



こんなの夢だ... 夢だ夢だ......!!




枕に頭をどんどんとぶつける。

現実から目をそむけたくて... 信じたくなくて...




でも、目を開けば、いつもとなんにも変わらない病室にいるわけで。


それを思い知るたびに、泣きそうになる。



自分が死ぬなんて... いなくなるなんて、想像もつかない。



...でも


この世界には、毎日...いや毎分、毎秒、世界中の誰かの命はなくなってるんだよね。


もうすぐ、あたしもそのひとりになるのかなぁ...?