「...では、以上で試験を終了とします。

忘れのがないか確認して、気を付けて帰ってください。」



午後2時。


みんなが解散した頃。




よ、ようやく終わった~。


手応えはまあまあだけど、無事終わってよかった。



これで...ゆっくり休める。





「桜?さーくら。」





教室の外から聞き覚えのある声が...




見ると、マフラーとコートを着て、手をブンブン振っている実優... と翔。






あの...そんなおおげさに手をふらないでほしい... 。



「実優!翔!」




いそいで行こうとして、立とうとした時。



グラッ




「......ッ!」



突然、目の前が真っ暗になった。


頭がキーンとして、次の瞬間... 意識をとばしていた。