頭を押さえて、浅い呼吸を繰り返すあたし。
く、苦しい...どうして?
立とうとしただけなのに?
翔は眉間にしわを寄せて言った。
「やっぱ今日は帰った方がいいんじゃねーか?」
実優は、あたしのリュックをもってくれて。
心配そうに、背中をさする。
「...でもっ!いき...たい、のに。」
めまいと吐き気のなか、なんとか出した声は、自分でも驚くほどかすれていた。
すると翔は、あたしの頭をなでる。
「...今日はしょうがないよ。」
っ......!!
でも、でも......。
せっかく、あたしの行く高校なのに。
うつむいて、躊躇していると翔に背中をむけられた。


