「わわわーっ、願書っ!ど、どこっ?」 2月の上旬。 この年、初の大雪の日。 外は真っ白な銀世界がひろがっていて、屋根にはつららが垂れ下がっているほど。 当然、外はもう寒い寒い。 で。そんな中あたしは。 「ちょっ、亮樹兄ちゃん!あたしの願書知らないっ?ないんだけど!」 家の中をバタバタ走り回って、願書を探しています。 「はぁ?知らないって。なんでそんな大事なもんなくすんだよ?!」 台所で朝ご飯を作りながら、あっちもバタバタ忙しい...。