「うわぁっ 」




そのとき、腕がぐいっと...





「ほら、バカなことやってないで早く行くぞ。」




「ちょっ、バカなことって...。」





そのまま腕は捕まれたまま、ズルズルと車まで行き乗らされた。


荷物も後ろの座席に置いて。






「ふふっ、この車も久しぶり~。」





亮樹兄ちゃんも笑った。



「そうだな。今年はじめて家に帰るな?」




「うん!」





あー、久しぶりになにしよっかな?



翔や実優と遊んで...、映画とか買い物とかして...、学校言って...やることいっぱいあるよ!







「桜、勉強な。」




亮樹兄ちゃんがさらっと言った言葉を聞いて、一気に現実に引き戻された。