ガラッ
「さーくーら~。起きてる?」
「...うん。起きて..る。」
若干寝ぼけ気味な桜。
そんな桜の隣に座ると、さっき届けてくれた手紙をベッドの折り畳み式のテーブルに置いた。
「ありがとー...。」
治療終わったばっかりだし、声に張りがないのはしかたないにして。
なーんでふてくされてんだ?
こっちが話しかけても振り向いてくれやしない。
「...なにがあったの。嫌なことあった?」
「なにいってるのよ。ぜんぶ嫌なことだよ。...ッ! こ、こんなの...!」
しかたなく桜の顔が向いている窓側の方に行くと、
「桜...。」
頬に涙をつたわせる桜がいた。
「なんでよ...もうやだ...。
痛いことばっかり。嫌なことばっかり。病院なんてだいっきらい。
退院したら、もう2度と来ないから。」
ぶっきらぼうに言う桜。


