~亮樹said~
「亮樹せんせーい!!」
桜に真実を伝えてから早2週間。
抗がん剤治療も、一区切りするところ。
桜も必死に治療を頑張ってて、毎日が全力な日々だけど、
頑張ってるのは桜だけじゃない。
「おーい、亮樹せんせー!!」
こちらにむかって走ってくる中学生ふたり...。
赤いチェックのマフラーを巻いている女の子と、ポケットに手を軽く突っ込みながらかけている男の子。
ふたりがナースステーション前につくと、俺はふたりのもとへ行く。
「久しぶりー。元気か?実優ちゃん、翔。」
そう。今受験シーズン真っ盛りなふたり。
このふたりは、桜が入院してからというものの、1週間に1度の週末に学校の手紙を届けてくれる。
家のポストにおいといてくれてもいいのに、“ダメ!桜はここにいるんだから!“ と言って断固にゆずらなかった。
直接は桜とは会えないけど、そのことに桜もとても喜んでる。


