「...ふんっ。」
さすがのあたしもふてくされて、布団の中にもぐり込んだ。
毛布の中で、ベーっと子どもみたいに舌を出して。
カチャリ、と音がした。
...準備ができたみたい。
「...ほら、桜。早く打つよ。」
あたしは黙りこくった。
ふんだ。さすがにさっきのは怒ったからね。
「さーくーら。はやく。」
布団越しにちょいちょいとつつかれる。
「......布団の中で静かでしてりゃいんでしょ?だったらしてるもん。」
ほんとに小学生みたいな言い訳に、亮樹兄ちゃんはため息をついてる。
「 おまえ来年高校生だろ。聞き分けのないこと言わないの。」
その瞬間、腕をぐいっとつかまれておき起こされた。


