寒い...。
部屋の中なのに。
布団も冷たいし...。
布団の中で体をきゅっと縮める。
窓の外は、しんしんと舞い散る雪...。
「えっ!雪だぁ...!」
思わず窓の前に行ってしまう。
だって、初雪だよ。
まだ全然積もってはないけど、きらきらと散っていて、すごくきれい。
あーあ。病気じゃなければ、今頃みんなと雪遊びしてたのにな...。
ガラッ
「あっ、桜...お前...。」
ドアが開いたかと思うと、トレーに注射器をのせた亮樹兄ちゃんが。
「いいじゃん...。ほらっ、亮樹兄ちゃん雪...」
「ダメ。」
なにその即答っ!!
まだなにも言ってないじゃん!
「窓開けるのダメ。外で遊ぶのはもっとダメ。静かに布団の中で見てなさい。」
たんたんと注射の準備をしながら、あたしに目もくれず言われた。


