ピピピピッ
「...... まだ熱あるな。昨日解熱剤打ったんだけどな。」
えっ...いつの間に...?
はい、ただいまあたしは、部屋で熱を測り終えたところです。
まあ朝からだるかったけど、ここまで熱があがったのは、きっとさっきの50メートル走のせいで。
「亮樹兄ちゃんが50メートル走させたからだよ...。」
「はぁ?なに50メートル走って......。」
とぼけた顔しないでよ!亮樹兄ちゃんが走らせたでしょうが。
すると、あらかさまに苦笑いして困ったように首をかしげた。
「あぁ、ごめんな。それはまずかった。俺もこんな熱があるなんて思わなかったんだよ。」
そういうのを言い訳っていうんです!
「 ところで、熱なんどだったの?」
亮樹兄ちゃんは、体温計をにゅっとあたしの前に差し出した。
ディスプレイを見ると、さ、38.6...?
「た、高くない?!これ、もう絶対にあの走ったせいだよ!」
軽くにらんで、体温計をかえす。
亮樹兄ちゃんは、体温計を白衣の胸ポケットにいれながら言う。
「ごめんって... ほんと。まぁ、上がったのは俺のせいだし、すぐに治してやるよ。」


