しばらくして、ようやく咳も収まるようになって。
亮樹兄ちゃんは再び聴診をする。
「...ん。だいぶ良くなったね。でもまだここがゼイゼイいってるから、先生にちゃんと治してもらうんだよ?...よくがんばった!」
そう言って、わしゃわしゃと頭をなでてる。
......お医者さんの顔だ。
......しかも、優しい。
普段からあたしにもそうだったらいいのに!
イスに座ると、直人君がおぼつかない足取りで、あたしのもとに来た。
「おねーちゃんありがと... 。」
そういって、笑顔を見せた。
「どういたしまして。苦しいの治ってよかったね。」
うんっとうなずいて、笑った。
「あぁっ、直人君っ!」
廊下の方から女の人の声がした。
...あ。看護師さんかな?
看護師さんは、直人君に近づくと抱っこをした。


