「...桜ちゃん?」 桜ちゃん... って、ちがう!だれ?あたしの声じゃない...。 パッと後ろを振り返ると、不思議そうに顔をのぞきこむ茜さんが。 「桜ちゃん、なにか用があるの?あ、もしかして亮樹先生?亮樹せんせー...」 あああっ!ちょっとまって! そんな大きい声で!あたしにも、心の準備ってもんが...。 しかし、時すでに遅し。 亮樹兄ちゃん、厚いファイルをいくつか持ちながらこっちを振り返った。