「わたしはね、絶対に助からないよ。...だって、不治の病気だもの。」 それだけ、言い残して、ゆっくりと車イスを押し、プレイルームを出ていった。 ひとり、残されたあたし。 晴ちゃんの顔が忘れられない。 希望の“光" がない目って、こういう目のことをいうんだ。 「生きれる、可能性...。」 生きれる可能性。生きれない可能性。 そんなもの、数字でなんて表すなんて、そんな簡単なことじゃない。 “生きる" って、奇跡を起こすんだから。