ふとドアの方から声が聞こえた。


「り、亮樹兄ちゃん...。」


そこには、にこっとした亮樹兄ちゃんがいた。


そのにこにこスマイルが、逆に怖いんですけど...。


「明けましておめでとー、桜。」


「...おめでとう。」


小さいこえで言うと、再びかまぼこをほおばる。


亮樹兄ちゃんは、あたしの隣に座った。


「.........そんなテンション下がってても、治療ははじめるからね。」