「だから、一緒に折らない?あなたもなにか病気で入院してるんでしょ?」


でも...、さっきまであなたのこと幽霊だと思っていたあたしが、いいのかと...。


すると、その女の子は目を丸くして、いきなりふふっとふきだした。


「幽霊?ふふっ、なにそれ。おもしろいね!」


ま、まずい。うっかり声に出していたか...。


その女の子は、しばらく笑っていると、ようやく落ち着いた。


「ふぅ...。わたし、晴(ハル)だよ、あなたは?」


「さ、桜です...。」