「どうぞ。一緒に折らない?」


...え?


ポカンとするあたしに、ほほえんだ。


「折り鶴。わたし、毎日折り鶴を折ってるの。千羽鶴が作りたくて。」


そう言いながら、手は折り紙をおりはじめている。


「せ、千羽鶴?折っているの?」


「うん。自分のために。だって、早くなおってって、1番願っているのは自分でしょう?だから、自分で作ってもいいなと思って。」


.........な、なるほど。なんか、奥深いというか...。