「いちよう、診察させて。」 そういうがいなや、聴診器をあててきた。 すごく真剣な顔。 「はい、いいよ。他にどっか痛い所とかない?」 ほかに...、そう言われてみれば、頭がちょっとフラフラっていうか、痛いような。 「頭... 痛いかも。」 そういったとたん、けわしい顔をする。 「それいつから?」 え、いつからって聞かれると...。