そして、いずれ試練がくるであろう桜のことだって。
正直言って、前回より病状はひどくなっているから、治療もそのぶん苦しくなると思う。
でも、この子を救わないと、俺が医者の意味がない。
もし、助かる数の命が、限られているのだとすれば。
.........親として、医者として、この子だけは...。
「あっ、亮樹兄ちゃん?さっき茜さんが探してたよ!......あれ。どうしたの?気分悪いの?」
ひょっこりと、ナースステーションに顔を出してきた桜。
.........この子は、絶対に救わなくちゃいけない。
「...大丈夫だよ、桜。」


