日付が変わって、その朝。 まだ陽が上っていない6時のこと。 いつもより早く出勤してきた俺は、ナースステーションでぼうっとしていた。 看護師さんたちが忙しい時間だか、俺はすこしだけゆっくりさせてもらう。 「りょーき兄ちゃん!」 ......ん?いま、聞きなれた声がしたような。 いや、たぶん気のせいだ。この時間だし。それに、俺はねむい...。 「.....おぉーい!」 この声........、うわ一瞬で目が覚めたわ。