生き続ける意味


「......ありがとうございます。」


「いえ。私のほうが嬉しいです。」


そう言う茜さんは、イスを立った。


「 わざわざ忙しい時間の中、ありがとな。」


「とんでもないです。......桜ちゃんは、ほんとうに愛されてますね?」


すこしからかうかのように言う。


俺は、まっすぐ前を見て言った。


「ああ。そりゃもう...ね?」