外出許可?!


「えっ、いいの?ほんと!?」


「うん、いいよ。その代わり、治療中はしかたないけど、ひとだんらくしたら体調整えるのに専念しなきゃな。」


そういって、頭をなでてくれる亮樹兄ちゃん。


うそ!じゃあ、翔たちと同じ高校行けるよ!


さっきまでのモヤモヤが吹き飛ばされる。


「それは、桜の頑張りしだい。まあ、桜なら大丈夫でしょ?」


そう微笑みながら言う。


あたしは強く縦に首を振り、亮樹兄ちゃんに抱きついた。