「桜が大会に出れないってこと、後輩にも伝えたら、すっごい悲しんでた。それで、みんな思ったんだよ。桜のためにも頑張ろうってな。」
あたしの、ために...。
「それからは部員みんな、出る人もそうじゃない人もだれひとりかけずに、練習やサポートに追い込みをかけてね。」
実優と翔は、あたしを見てほほえむ。
「桜がいたから頑張れたんだ。この優勝は桜のものでもあるんだよ。...だから、自分が出れなかったからとか絶対に思うんじゃねーぞ?」
あたしの目をじっと見つめて言う翔。そのとなりでほほえむ実優。
「ふふっ...、ありがとう。」


