「桜、お前もおめでとう。」 あたしの頬につたう涙をぬぐいながら、翔は言う。 「あ、あたしが...?なんで、なんにもしてないのに。」 すると、実優が首をぶんぶん振った。 「桜は大会に向けて、部員の誰よりも頑張ってたでしょ?出れなかったとしても、みんなその努力には尊敬してるんだよ。...それに、桜のおかげで勝てたんだ。」 あたしの... おかげ? 翔はゆっくりとうなずく。