や、やばい。この2週間でいろんなことがありすぎて、つい忘れてた...。
「あのっ、ご、ごめん!ほんとに...。」
すると、ふたりとも首をふる。
「気にしなくていいの。桜はそれより大切なことがあったんだから。」
実優は病室を見わたす。そして、一息。
さっきまでにぎやかだったお部屋に、急に緊張感がただよわせる。
「..結果発表だけど。........俺ら、リレーで優勝したぞ!」
「そう!桜っ、初優勝だよ!おめでと...って桜?」
その言葉を聞いた瞬間。
あたしの目からは、自然と涙があふれていた。
突然すぎて、頭が追いついていかない。けど、“優勝” って言葉は胸をふるわせて。
次々とあふれでる涙は止まらなくて。
必死になって、そばにあった枕に顔をうずくめた。


