振り返ると、すこし緊張感からほぐれた顔の亮樹兄ちゃんが。 そっとあたしに近づき、デコピンされた。 「えっ、いたっ...。」 「あと、なんでもひとりで溜め込まないこと。わがままと、これとはまた違うんだからね?」 あたしは、力なくうなずいた。