思わず目をパッと開くと、あたしをのぞくようにして、あたしの頭をなでる亮樹兄ちゃんの姿。


......いる。ちゃんといる。あたしが頑張らなきゃいけない理由は、ちゃんとここにあるんだ...!


だから。

「...亮樹兄ちゃん。」


声を振り絞って。でも、はっきりと。


「...あたし、頑張るね。治すよ。」