「...それだけ?」 「んなわけないだろ。そのあと、CTとって髄液とって尿検査して...。」 ...まって、今さりげなく恐ろしいことを口にしたような。しかも、そんなにあるの!? 亮樹兄ちゃんは、あわてるあたしなんて無視して、採血の準備にとりかかっている。 「ねぇ、やっぱやだ!やめようよ...。」 目の前にある、血を取るための針。 それを見ただけで、心拍数が上がる。 「桜ちゃん、がんばれ!腕めくるよ。」 茜さんは、頭を撫でてすそをめくった。 ちょっ、あたしの気持ちは無視なの...?