わかってはいたつもりだけど、急に現実を突きつけられた感じがして、さびしくなってきた。
そして、思わずベッドから起き上がって病室の外へ。
いちようスリッパはいてるけど、ヒタヒタと音が響いて、怖い。
もうすぐ消灯時間ってこともあって、廊下には誰もいないし。
ゆいいつ明るいナースステーションの前まで歩き、受付の所から中をのぞいた。
看護師さんが何人かいて作業してるけど、亮樹兄ちゃんの姿はない。
しかたなく、近くにあるイスに座った。
「ケホッ...コホッ...」
やばい、咳がでてきたよ。もう寒いし、手足も冷たくなってくるし.。
「......桜?」


