「去年の今頃俺が告って、振られてからはただの友達なんだ!」 なっ、及川!と結城君は爽やかに笑って同意を求めてくる。 シーン。 その場が凍りついた気がした。 「.....あー、いや、どうだった、かな......」 はは。と乾いた笑いしか出てこなかった。 やめようよ、結城君。 おそらく結城君に悪意はない。 結城君が天然なのは今に始まったことじゃない。 けど、 それをここで言いますか。 ていうか、よく言えるな。