試合直後、宮田君は私がいた二階席のすぐ近くまで駆けつけようとしてくれたけど、そんなことを全く知らないチームメイト達は





「おい、どこ行こうとしてんだよ。今日の主役はお前だぞっ」




「おい、早く来いよ!!!!」




と宮田君を引っ張っていってしまった。





私は思わずその光景に小さく笑ってしまった。





だってその時、露骨に嫌そうな表情をしていた宮田君がなんだか可愛かったから。