ご愁傷様って何? 目まぐるしい人生? 嫌な予感しかしない琶子は、横に座る清を見上げる。
「じゃあ、後片付けしましょうか」
薫の言葉に登麻里が動き出す。琶子も慌てて立ち上がる。
清が手伝おうと皿に手を伸ばすと、薫がノンノンと人差し指を振る。
「貴方は、さっさとキッチンから出て行って。ここからは女子トークの時間なんだから」
「女子……ってお前、男だろ!」
清の言葉に、薫はいつものように鬼の形相になる。
「あのね、私は雌雄を超えた存在なの! グチャグチャ言ってないで、サッサと出て行って!」
シッシッと追い払われ、清はブツブツ文句を言いながら渋々出て行く。
登麻里はクスクス笑いながら空きボトルを籠に集め、薫を見る。
「女子トークなんて、嘘でしょう。スッゴク眠そうよ」
「あらっ、分かった? そう、チャッチャと片付けて寝るわよ。琶子も疲れているんだから、榊原さんの甘い誘惑に乗るんじゃないわよ」
なるほど、と登麻里は琶子に目をやる。
当然よね、大事を成し遂げたんだから、疲れるのは。
「じゃあ、スピードを上げて片付けちゃいましょう!」
琶子は塞がりそうな目を無理矢理開け「ハーイ」と返事をし、薫の指示で、明日も食べられそうなものを一つの皿に移す。


