男達からは言い寄られ、毎日違う男を隣に置いた。
恋人がいる男であっても、彼女と目が合うだけで惹かれてしまい、恋人に別れを告げ彼女の元へ向かってしまう。
よって、周囲の女子生徒からの恨みは溜まりに溜まってしまい。
ある日、彼女を教室に呼び出した女子生徒から返り討ちにあってしまった。
恋人を取られた女子生徒が思いつめて、彼女を教室に呼び出し。
隠し持っていたカッターナイフで彼女を襲い、怪我を負わせてしまう事件が起こってしまった。
全ては、レイが渡したチョークを、彼女が正しく使えずに起こってしまった事件。
レイは彼女に誤ったチョークの使い方をさせてしまった事に責任を感じ。
それ以来、レイは教室から外に出る事をしなくなった。
どんな恋愛問題を抱えている生徒が現れても、冷静に七色のチョークを正しく使える人間かを見極め、純粋に恋を成就させたいと願う生徒にだけ、レイは手を差し伸べる様になったのだと。
「あれ以来レイは、間違った使い方をされない様に、教室で黒板とチョークを守ってるんだ」
「なら、レイが教室に張り付いていなくたって……」
私の様に、レイが見極めて手渡しているのなら教室を離れても、特に問題が起こるとは思えないのに。
「そうなんだけど。レイ以外にも七色のチョークを持った、俺ら妖精がいるからなぁ。俺らの見極めが甘くて、あの時の女子生徒の様に間違った方向に考えるヤツに、誤ってチョークを渡してしまう可能性もあるからだろうな」



